イギリス政府がドローン所有者に対して新たな規制を導入する計画のようです。
(以下、参照記事より引用)
”英国政府の精査を受ける新しい法規制は、趣味でドローンを飛行させたい人に対して、合法的にドローンを飛行するための安全性認識試験を受けることを義務付けるものになる。”
”この要件を満たさずにドローンを飛行させた場合、警察は「犯罪行為に使われた可能性がある」ドローンを差し押さえる新しい権限を行使することができ、この権限は、免許なしで違法に飛ばされたドローンにも適用される可能性があるという。”
もともと免許制度にしていたイギリス(商用利用のみ、日本の国交省の許可承認申請に近いものです)ですが、さらに試験の実施も義務化となるようです!試験に合格しないで飛行させると「犯罪に使ったな!」とすぐ警察に疑われるわけです。また、次のような規制も追加になるようです。
”重量が250gを超えるドローンは、400フィート(約122m)を超える高度での飛行と、空港や、ジオフェンシング技術によって実現される検知領域の近くでの飛行が禁止される可能性がある。”
高度規制に関しては日本(150m)より若干厳しいです。ちなみにジオフェンシング技術というのは、地図上に仮想フェンスを設置する技術で、ユーザーのチェックイン、チェックアウトを判定できます。これを利用することでユーザーがそのフェンス内に入ってくると、あらかじめ設定しておいたメッセージやクーポンなどが送れる技術で、大ヒットアプリ「ポケモンGO」にも用いられています。ということはイギリスではドローンが禁止空域に近づいた場合、警告メッセージが出るようになるのでしょうか。それはそれで便利な気がしますね(笑)
さて、ドローンに関する法律や規制は各国によって様々です。
厳しい国としてはタイ(カメラ付きのドローンは自動車のように完全免許制です!)、エジプト(飛行禁止!)、サウジアラビア(飛行禁止!)が知られています。
日本はというと飛行許可申請により許可・承認を取れば、ある程度仕事にも趣味にも支障をきたすことなく飛行させることができますし、許可申請自体も何度か申請を経験すればそれほど大変ではないです。また、とてもとても厳しい審査というほどではないと感じています(もちろん、スクール等で資格取得した方々であれば、ですが)。
今回のイギリスの規制強化は、正直スクールを運営する我々から見て、やり過ぎという感じはしません。むしろ、試験を実施して免許制にしたほうが、かえって所有者にとっても世間一般の方々にとってもドローンが安心できる存在になるかもしれません。
いずれ日本も、免許制や試験実施する日が来るかも?しれませんね!
≪おまけ≫
厳しいとは少し違うかもしれませんが、オランダでは違法ドローン対策に鷲(イーグル)を導入しています!
迫力の映像はこちら!(←クリックで動画が見られます!ファントムが可哀想なことに泣)
*参照記事:「英、ドローン所有者への試験を検討--飛行区域の規制強化も」
*2018年5月 一部改訂
<ドローンニュース>
<JUIDA東日本ドローンスクール>