3月7日(土)にTBS系列にて放送されました『報道特集』の「東日本大震災から9年」にて、大槌町の今を伝える部分がありまして、その中で私が昨年11月末に撮影した空撮動画の一部が使用されました。
番組は被災地で人口減少が進む中、未来を担う人材を育てる取り組みを大槌町にて取材したものでした。
昨年、縁あって何度も大槌町に訪問させていただき、お仕事をさせていただきました。その中で大槌町の被災当時のお話や映像・写真をいくつも拝見し、また実際に町内の様々な場所を見て回り、地元の方々と会話をしました。
私の中でニュースやドキュメンタリーで見て勝手に抱いていたイメージがありましたが、実際は明るく前向きに生きている方々が本当にたくさんいらっしゃいました。また、あの震災がきっかけで大槌に住み着き、町の復興のために頑張っている方々がいて、地元の方々に町民として・仲間としてすっかり受け入れられていることも知ることができました。他にも、大槌には素晴らしい景色がたくさんあること、蓬莱島の大切さ、大槌の方々が皆さん本当に優しいこと・・・実際に現地に行って・見て・聞かないとわからないこと、感じられないことがあるのだなと思いましたし、私はすっかり大槌町が大好きになりました( ´▽`*)
その大槌町をドローンで空撮するにあたり、以前大槌でドローンで撮影されたという作品を参考までにいくつか見させていただきましたが、そのほとんどが被災と復興をテーマにしていました。いかに被害が甚大だったか、更地だらけだった場所が○年後どこまで住居など建物が増えたか... 図らずも今回TBSさんにて放映された私の空撮素材もそのような使われ方となりましたが、実際の私の動画は全く違うテーマで撮影・編集されています。
元々この動画は大槌町のお祭りで放映するものでしたので、「大槌町民の方が見て楽しめる作品にする!」というのがテーマです。ですからあえて復興などは一切意識せず、観光客増加もほぼ意識しませんでした。外向けではなく内向けの作品、地元の方ならお年寄りからお子様まで世代を問わず楽しめるものにしたいと思い、それにはどんな場所をどうとったらいいか現地の方々にもご意見を頂戴し、町内を歩き回ってあれこれ考えながら撮影しました。編集も、どの順番につないだら地元の方が喜ぶストーリーができるかなと、大槌町の方々の顔を思い浮かべながら行いました。音楽素材も明るく爽やかなものだけを使用しました。
結果、通常のこういった空撮動画作品としてはかなり異例の長さ(10分強)の作品となりましたが、大変ありがたいことに町民の方々からご好評をいただきまして、お祭り以降も引き続き大槌町文化交流センター「おしゃっち」にて毎日流れています。(これが大槌を取材に来たTBSのスタッフさんの目に留まり、大槌駅前で撮影した部分の2~3秒が切り取られて番組内で使用されました。)
趣味でも仕事でも数々の空撮をしてきましたが、間違いなくこれまでの中で一番思い入れの強い作品で、かつ今のところ自身の最高傑作です。
その作品が、どういう形であれ、ほんの数秒であれ、全国区の番組に使用されたのは、やはり素直に嬉しいです。番組のお役に立てて、ありがたいことだと思っています。
ですが、元々の動画は被災や復興は全くテーマとしていないものだったということだけは伝えたいなと思い、こんな長々と書いてしまいました(^^;)
以下にその作品を掲載しておりますので、まだご覧になっていない方でご興味があれば、お時間のある時にでもご覧いただけたら幸いです(⌒∇⌒) (番組で使用された部分がどこか探してみてください(^▽^)/ )
この動画には入っていませんが、大槌町には他にも美しい景色があり、美味しい食べ物がたくさんあり、観光客に対し優しくいろいろ教えてくれる地元の方々がいます。本当に素晴らしい場所ですので、ぜひ一度、大槌町を訪れてみてはいかがでしょうか?(^o^)