高齢者向けレクリエーションの新たな選択肢として、ドローンを用いたイベントはいかがですか?
このシニアドローン教室では脳の活性化により認知症や老人性うつの予防の効果が期待できます!
目次
1.はじめに
2.参加者の声
3.専門家のご意見 "new! "
4.実施内容
5.シニアドローン教室の特徴
6.実施の依頼について
< 1.はじめに >
現在、日本の高齢化率は世界最高の28.4%、3588万人(2019年9月現在)とのことです。
高齢者の方々にいつまでも元気で健康的に暮らしてもらいたいものですが、そんな高齢者の方々やそのご家族にとって脅威となる病気の一つが「認知症」です。私の母方の祖母も晩年認知症になり、母をはじめ家族はその介護に大変な苦労をしましたし、元気だった当時を思い重ね悲しく切ない気持ちになりました。もちろん、認知症となってしまった本人も苦しい思いをしたと思います。また、私の弟は長年老人介護施設で働いておりますが、認知症となってしまった高齢者の介護がいかに大変かをよく話してくれます。その弟から、他にも「老人性うつ」に苦しんでいる高齢者もいることを教えてもらいました。
そういった認知症や老人性うつの予防のため、施設であったり市町村主催のイベント等であったりで、様々なレクリエーションが実施されているとのことで、内容を調べていったところ、以下のようなことがわかりました。
・手先や体、頭を使うことで脳を活性化し、認知症の予防や症状の進行を遅らせる効果が期待される
・他者とのコミュニケーションを促進することで老人性うつにかかりにくくなる
・ストレス解消につながり、生活の質を高めることで老人性うつにかかりにくくなる
そこでふと思ったのです。
ドローンの操縦は手先の細かな操作が必要となり、また左右のスティック操作でどう機体が動くか憶え、考えながら操縦します。このことが
脳の活性化につながり、認知症の予防につながるのではないか?
また、認知症予防だけでなく、
ドローン操縦で楽しい時間を共有し他者とのコミュニケーションを図ることで老人性うつの予防にも役立つイベントができるのでは?
新しい趣味や友人ができることはストレス解消による生活の質向上にもつながるのではないか?
さらに、このイベントがきっかけでドローンが趣味となれば、
操縦によって鍛えられる空間認識能力の向上により、昨今の高齢者による自動車事故を減らせるのではないか?
我々ドローンスクールがこの超高齢化社会に貢献できることがあるかもしれない!
高齢者向けに、現在多くのレクリエーションが各地で開催されておりますが、調べた限りドローンを用いたものは全国的にもほとんどありません。(2019年11月現在)
だったら、我々がやってみようじゃないか!!
・・・とこのようなきっかけと思いではじまったのが
「シニアドローン教室」
です。普段から講習会場でお世話になっている秋田県健康増進交流センター「ユフォーレ」は利用者の多くが高齢者の方々ということもあり、快く我々のこの新企画にご協力いただき、初回を開催することができました。
結果は、こちらの開催時の様子を記載したブログを見てご判断ください!
< 2.参加者の声 >
以下、参加していただいた方々の感想の一部です。
・頭だけでなく目の神経や運動神経、いろいろな神経を使った。認知症の予防になると思う。
・とても楽しかった。これからもチャレンジしてどんどん楽しみたい。
・最近はやっているのは知っていて、興味があった。とても緊張したけれど、すごく楽しかった。
・法律のことなどは知らなかったからとてもためになった。良い頭の運動にもなった。
・初めてで大変だった。思ったより難しく、なかなか上手く動かせなかったが、すごく良い体験ができたと思った。
・思ったよりも自動で動く感じで面白い。いろいろ考えながら操縦するので認知症の予防に効果あると思う。
・外でも飛ばせるものを買って、本格的な講習を受けてから、趣味の魚釣りに持って行って撮影もしてみたいと思った。
ご参加いただいた方々のいきいきとした顔や笑顔がとても印象的でした。
我々としては大きな手ごたえを感じましたので、今後も継続してこのイベントを実施していけたらと考えています。
< 3.専門家のご意見 >
一般社団法人 認知症予防研究協会 代表理事 山根一彦 様より、以下のようなご意見を頂戴いたしました!
ご承知の通り現在のところ認知症予防効果がある、と確証がある方法はありません。
そもそも予防効果というものは1つの事象が結果を直接結びついているかを測定し、結論づけることは難しく、そういう意味では今後もそのような確証のある方法が出てこないと考えられます。それを踏まえて、になりますが、では何が認知症予防になりそうか、ということです。
それはやはり、脳を刺激し、活性化し、健やかな生活習慣を送る、ということになります。特に脳への刺激と活性化は、認知機能に寄与するところが多く、一度の刺激は脳トレ等の単純な学習より遥かに勝ると考えております。
そういう意味で、JUIDA東日本ドローンスクールの「シニアドローン教室」は、ドローンという一昔はメジャーではなかった最新マシーンを使うということと、もちろん指先を使うこともそうですが、それよりも仲間がいることで共有し、競い合えること、褒められることとできること、が抜群に脳の刺激になっていると思います。
もちろん刺激は継続するのが一番ですので、慣れてきたらその次の刺激、例えばレースをしてみるとか、空撮をしていい写真が撮れたか披露し合う、とか、ドローンを作ってみる、とか、次の発展も考えられるのがまたいいですね。
必ずしも効果を科学的に実証することが全てとは思いません。
認知症予防になっていそうかどうかは、参加者様の顔を見れば判断できることも多いかと思います。ぜひ続けて大いにみなさまを喜ばせて頂きたいと思います。
< 4.実施内容 >
以下の内容を1時間30分前後で実施します(人数・追加内容により変更有)
・操縦講座
座学、20~30分で実施。操縦の仕方だけでなくドローンの基礎知識も盛り込んだ内容となっております。途中、頭の体操となるような「操縦クイズ」を盛り込み、脳の活性化を図ります。また、「こういった内容を含めたものにしてほしい」といったご依頼にも対応可能です。
・操縦体験
航空法規制対象外であるミニドローンで実施します。原則、TELLOという機体を使用(詳細はこちら)。基本動作とカメラを利用して操縦者から死角となっている場所にある絵や写真を確認するといったシンプルな内容ですが、操縦を通じて手先を細かく動かし、どう動かすにはどう指を動かすかと頭を使うことになるので、認知症の予防に充分つながると考えます。また、左右・奥行き・高さを意識して遠方に着陸させることで、空間認識能力も鍛えます。
・記念写真撮影
Phantom4Proなどの本格的な機体を用いて、ドローンの視点ならではの特別な集合写真を撮影。もちろん撮影は講師が行い、撮影した写真は参加者に配布いたします。
※上記以外に関しても、ご要望があれば実施いたします(会場によってはできかねる内容もございます)
< 5.シニアドローン教室の特徴 >
・認知症、老人性うつの予防の一助となる可能性が高い
もちろん、一度この教室に参加したくらいでは予防できませんが、ドローンを始める第一歩となり、安全な機体で週に数回操縦するようになれば、効果はかなり見込めると思います。
・安全面の徹底
日頃よりドローンスクールにてあらゆる面からの安全指導をしている講師陣が実施するイベントですので、当然安全管理は徹底しています。防護ネットやドローンケージ・ガードなどを用いて実施しますので、万が一のことがあっても参加者や会場を傷付けません。
・楽しいだけでなく、ためになる
ドローンの操縦は楽しいですが、もしこれがきっかけで趣味の一環としてドローンを購入し、始めたい!となった場合は、それなりの知識が必要となります(必要なもの、守らなければならない法令、買ってはいけない機体と買うべき機体など)。このイベントはただの操縦体験ではなく、入門講座がセットとなっているため、ドローン操縦に関するの必要最低限の知識を身に付けることもできます。
< 6.実施の依頼について >
本イベントにご興味をお持ちいただいた/ぜひやってみたい法人・団体・施設・会場の方々は、まずはお電話(019-658-8185)ないしHP内「お問い合わせ」にてお問合せ下さいませ。
なお、実施ご検討の際は以下の点にご注意くださいませ。
・実施料は規模等により異なります。ご希望内容の詳細をお伺いした上でお見積もりを作成いたします。
・イベント参加人数の定員は会場の規模によって上下しますが、基本1回につき10名前後です。
・会場の規模によっては、行えない内容もあります。
・告知等はイベント主催者様のほうで実施をお願いいたします。
・盛岡市及び周辺地区、秋田市のユフォーレ以外での実施の場合、別途出張経費が発生します。
・会場の使用料はイベント主催者様のご負担とさせていただきます。