今月5日、大阪国際空港において、誘導路上空でドローンらしき物体が飛行していると通報があり、着陸進入中の航空機が着陸をやり直し、到着が13分ほど遅れる事件がありました。
空港等の周辺は原則飛行禁止であり、この飛行物体がドローンであった場合、航空法第132条に抵触し、航空機航行の安全に支障を及ぼしかねませんでした。もしもドローンが航空機のエンジンやコクピットに衝突していれば、とてつもない被害になっていたかもしれませんし、それがきっかけとなってドローンの規制が大幅に強化され、ドローン産業の発展を難しくした可能性もあります。
その後、国土交通省からJUIDAを通じて法令遵守の徹底を呼びかける通知が来ましたが、その数日後(19日)、今度は石川県で高度約600メートルを運航中のヘリコプターにドローンが接近したという事件が。いうまでもなく、150メートル以上の空域もドローンは原則として飛行禁止です。この事件もたまたま大事には至らなかったものの、もしも衝突等していたらと思うと非常に恐ろしい事件です。
さらに、15日にはカナダでケベックの国際空港へ接近中の航空機とドローンが衝突してしまう事件も起きました。飛行機は軽微な損傷を受けただけで、無事に着陸できたそうですが、大阪の事件同様、もしもエンジンやコクピットへの衝突であれば大変深刻な事態となっていたでしょう。
今月だけで3件もこういった事件が発生しています。非常に残念なことです。
ドローンは有効に活用すれば様々なジャンルで大いに活躍できる非常に優れたモノです。しかし、法令を遵守し安全確保を徹底しなければ、重大な事故につながりかねないのも事実です。
ドローンを操縦する上で、何が危険で、何がやってはダメなことで、どう扱うべきなのか。ドローン操縦者はそれをしっかり身に付けた者でなければならないと当スクールは考えます。一人でも多く、安心・安全にドローンを操縦できる人を増やさなければならない!と改めて思わされました。
《ドローンニュース》
<JUIDA東日本ドローンスクール>